★必読★ 「創業時の資金調達を考える!!」セミナーレポート

ファッションテック やブランドビジネスなどの創業、副業を始めたい受講生に対して、

最も苦手な資金繰りのセミナーをアクセラレーター「毎日みらい創造ラボ」のご協力のもと実施しました。

 

※アクセラレーター(accelerator)
加速者などと訳されます。ビジネスの世界では、創業間もない企業の事業を加速させるために必要な資金投資やサポートをする働きのことや団体のこと。

 

【OneWorld税理士法人/OneWorldコンサルティング株式会社  大野修平講師(公認会計士・税理士)によるセミナー】

「キャッシュフローとデット・ファイナンスに関して」

講師には、メンズファッション紙で読者モデル(!!)をなさっていた公認会計士・税理士/大野修平講師をお迎えして、ビジネスを始めるにあたってもっとも重要な資金調達に関するセミナーを実施していただきました。

 

士業でメンズモデル経験者という稀有なご経歴の大野さんは、創業や副業を目指すTFL受講生にとっては最高に相談をしたくなる理想のコンサルタントに映ったようです。

セミナー終了後には全員が名刺をもらいに。。

 

 

■ここ3年でデットでも創業融資を借りやすくなった!!

 

創業の資金を準備する方法として、自己資金、融資、投資などがあります。
2016年に金融庁は金融機関に対し、
「担保重視の融資制度から事業性を評価する融資制度に転換するための、信用保証制度の見直しにむけた最終提言」をしました。
つまり、
担保を持たない創業者でも以下の要件を備え事業計画をしっかり立てられれば融資を受けやすくなり創業しやすくなった、ということです。

 

・代表者の信用があること(カードや税金支払いなどの滞納などがないこと)
・事業ビジョンを言葉と数字で表すことができる。
・市場ニーズを的確に捉えていて成功の確信がある
・事業にむけた代表者の知識や経験をプレゼンできる
・自己資金をちゃんと貯めている(必要事業資金の1/5〜1/3)

 

※デットとエクイティとは??
・デット=debt=負債=融資=ある意味「借金」で、元本と利息を期日まで返済することが必要
・エクイティ=equity=株主資本=投資=投資者が株主の一人になる。たとえ事業に失敗しても返済の必要のない資金

 

 

■倒産件数の約50%は黒字倒産

 

会社は取引の連続で成り立っている。

取引が続けられなくなれば会社は、事業を続けられなくなるので事実上の倒産となる。

 

取引が続くかどうかは、会社が信用されているかどうかだが、キャッシュ(現金)が払えないという事実は著しく信用を損なうため、黒字でも倒産する。倒産件数のうちおよそ50%は黒字倒産!
逆に言うと、資金計画をしっかり立てることが会社継続の重要ポイント。

 

国や自治体も積極的に中小企業を支援する融資制度などを作っているので、専門家の意見を参考にすることで会社の営業活動に集中でき事業は継続できる。

 

 

■お金を借りることを怖がらなくても大丈夫

 

融資を受けて返さなくなると大変なことになるのでは?
事業の融資は金利が高いのでは?
事業に十分な金額は借りられないのでは?
などの心配をみなさん持っています。

 

連帯保証にならない融資の受け方もありますし、金利の低い借り方もたくさんあります。

また、事業計画をしっかり作成できれば、たとえ年齢が低くても十分な金額の融資を受けられます。
事業主が正確な情報をつかむことが必要です。

日本の金融制度は複雑ですので、プロと契約してコンサルティングを受けることも重要です。

 

 

 

■投資を受けると言うことはM&AかIPOなどのリターンや投資者のメリット(配当金など)を考えること

 

投資家に対するメリットがないと投資は受けられません。

投資家が株を保有することは、経営に発言をしてくることにもなります。自分の事業が投資を受けられるビジネスかどうかをプロに判断してもらうこともお勧めします。
前述のように創業でも融資を受けやすく事業主の連帯保証のない制度もありますので、事業がうまくいった場合のリターンも考えると創業期はデットでビジネスを育てていくことをお勧めします。
融資については情報が少なく怖がる創業者が多いですが、資金繰りとは切っても切り離せないものでもありますので、正確な情報を集め「正しく怖がる」という態度が重要です。

 

 

■創業の資金調達のまとめ

 

1)ビジネスのプランをしっかりまとめ事業計画を組み上げること。
2)事業主の「やりたいという熱い想い」と、市場がありニーズがあるという「冷静な市場を見る目」。
3)日本政策金融公庫を活用して最も適した融資を申請すること。ここはプロを活用してほしい。数十種類の制度をうまく活用することが必要。
4)公庫の次に信用金庫などの金融機関から融資を引き出す。こちらも最初の取引が最も難しいのでプロに事業計画書をチェックしてもらうこと。
5)事業計画の売り上げを確保するためのアクションプランを作成し、進捗管理すること。

最後に大野さんが言った一言が最も印象的でした。

 

「サラリーマンしていても同じようなリスクはある。明日、自分の仕事がなくなるかもしれない。大企業であっても、自分で創業した企業であっても倒産するリスクとは無縁ではいられません。もちろん倒産する確率は違うかもしれませんが、倒産しないように自分で対策を立てられるのは自分の会社だけというのも真実です。

やりたい想いのある人はチャレンジすべきだと思いますし、そういうった人が歓迎されやすい時代でもあります

幸い、万が一失敗したとしてもリカバリしやすい制度が整いつつありますので、しっかり情報収集し、対策をしたうえで、安全な創業を目指してほしいと思います。」

 

TFLでは、
プロの広い視点の意見を聞くことで不安を除いて、
やりたいことを始められる事業計画を作り、
自分のアイデアで社会を良くしたい人を応援します!

 

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