TFLファッション×テックBLOG 『Fashion Diversities.』 Vol.3

~洋服のサイズについて~

 

 

今回は、ZOZOSUITで話題になっている衣服の「サイズ」に注目してみたいと思います。

 

「ZOZOSUITは非常に細かいたくさんの部位サイズを収集して、何に生かそうとしているのでしょうか??」

みなさんはこの質問に明確に答えられますか?

 

「個人にあうサイズの洋服を提供して返品率を下げる」のでしょうか???

それは大量生産を前提にした安価な既製服で実現できるのでしょうか???

 

 

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インターネットなど、国内のリアルショップ以外で衣服が購入されている比率は11.5%

2020年度には2倍の20%まで増えるとも言われています。

お店以外で試着せずに既製服を購入する際に必ずチェックする重要ポイントの1つは「サイズ」です。

EC購入が増えるに合わせて「自分のサイズ」に注目する機会が一気に増えたことと思います。

 

自分のサイズに合わないものを購入して失敗した体験を持つ方もたくさんいます。

着用した時の見た目はいいが、なぜか肩がこる洋服に困った方もたくさんいると思います。

 

このようなEC購入のストレスを解消するサービスがスタートアップ企業やECプラットフォーム大手などから出始めていますが、「店頭で試着すること」と同じような効果を得られていません。

 

→逆に「試着と同じ効果」を得られるネット上でのサービスを開発するときっと億万長者になれます!!

 

 

このストレスの原因の1つが「洋服のサイズ」にあります。

そこで、ヌードサイズ、既製服サイズに焦点を当てて考えて見ましょう。

 

既製服は、経済産業省が制定する日本工業規格(JIS)に基づいて製造・販売されます。

 

JIS規格とは製品の種類・寸法や品質・性能、安全性などを定めた国家規格です。

既製服はサイズがあるから自分に見合うものを購入できます。

また、品質表示があるので季節に合ったものを選択でき、安心して購入できます。このサイズなどの規格は国ごとに決められているのです。海外ブランドのサイズには違う数字「4・6・8」「36・38・40」などが表記されていて困ることも良くあります。

 

 

衣服のサイズ表記は「S・M・L」「7号・9号・11号」が一般的だと思います。

衣服に記載されているサイズはその衣服のサイズでないことを知っていましたか?

その衣服にみあう人の標準的な身体サイズ(=ヌード寸法)なのです!

 

まずJIS規格(今回は婦人服のサイズ)をみてみましょう。

日本人の成人女子のサイズデータを集めて統計学上で分類した体型寸法を「衣料サイズ」として出しています。

 

■体型区分表示

9AR(9=バストを表示・A=体型を表示・R=身長を表示)

・バスト

 

・体型

 

・身長

 

※一般的に我々がショップなどでよく目にする「9号サイズ」などの表記は「9AR」を指すことが一般的です。

なぜならば、この「AR」体型の人が多いからです。

※※なぜ、バストを軸にサイズデータが分類されているかがわかりますか??

※単一民族国家に近い日本では、サイズ、体型の分布の広がりが少ないと言われています。

※※年代によってサイズが変わるのはウエストサイズのみです。なぜでしょうか??

 

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■範囲表示

以上のサイズ表は「ヌード寸法」で洋服の寸法ではありません。

既製服はこの標準サイズに合わせて、どのように作るのでしょうか?なぜ、ブランド毎に洋服サイズが違うのでしょうか?

 

 

人間は呼吸をするだけで、体のサイズが変化します。

また、運動するための「ゆるみ」も必要です。さらに、重ねて着るための上着にも「ゆるみ」が必要になります。この「ゆるみ」がないと「着心地の悪い服」になります。

既製服はこの体系分類されたヌード寸法に運動分量(=ゆるみ)を加えて作られます。つまり、着心地の良いように、また、使用目的に応じて「大きなサイズ」で作られるのです。そして「ゆるみ」を加えるのは、横方向のバスト・ウエスト・ヒップのサイズです。つまり「着心地」に大きく影響するサイズは横方向の「ゆるみ」なのです。

 

※※「着心地」はサイズだけではありません。心理的な面も大きく「着心地」に影響します。

 

 

このゆるみ分量はブランド毎に違います。デザインによっても違います。また、ブランドの顧客データや購入されたお客様のレコメンドを参考にして「ゆるみ」分量を調整する場合もあります。

 

 

 

細かくサイズを分類すればするほど、お客様にあった洋服を提供できますが、量産する際に違うカタチの生地を裁断しなければならないために、サイズを細かく分ければ分けるほど、製造コストが高くなることになります。

単価の安いジュニアブランドのスカートなどのウエストにゴムを活用してフリーサイズにしていることも、このコストのことを考慮してのことです。

 

 

ここで、質問です。

 

様々なサイズ、体型の人がいるのに、なぜ、既製服のJIS規格には縦方向のサイズ(ズボン丈、袖丈、着丈など)がないのでしょうか?それはなぜでしょうか?

 

縦方向のサイズ(ズボン丈、袖丈、着丈など)は「着心地」に影響しないのでしょうか?何に影響するのでしょうか?

 

 

このような疑問を考え解決することで、サイズに関する本質的な課題を見つけることができます。

また、既製服のデザインに関する発想や考え方にもつながります。

 

サイズの本質課題を解決するサービスを考え、ファッションテック・ビジネスを生み出しましょう!!

 

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