ファッション中心のクロステック(XTech)領域の研究始まる!

TFLではファッション3Dモデリングの活用を加速させるための「バーチャルファッション研究会」をスクール内に立ち上げ、
「3Dモデリングデータとリアルサンプル、リアル素材との関係性の研究」を6社の企業・団体との産学連携で始めます。

 

 

■研究テーマ

「バーチャルファッション研究会」では以下2点のテーマの研究およびデータベース化を進めます。

 

(1)データストック

①:3Dモデリングソフト「CLO」で活用する【素材物性データとテクスチャデータ(バーチャル)】【生地スワッチ(リアル)】のストック

②:ベーシックアイテムの【3Dモデリングデータ(バーチャル)】および【サンプル(リアル)】のストック

 

 

(2)感性と数値化、およびリアルとバーチャルの最適化

①:【素材物性データー(バーチャル)】と【パターン】【シルエット(リアル)】の3者の関係性の数値化

②:【ユルミ分量(数値)】と【着⼼地(感性)】の関係性の定義

③:着⼼地とシルエット、フィットの数値評価

 

 

■研究価値

従来、衣服の「着心地」「フィット」「美しさ」はパタンナーの長年の経験と勘によるパターンメイキングで担保されていました。

この経験と勘を数値化、可視化(3DCG)して分析研究することで、誰でも機能的で美しい洋服作りができるようになります。

 

また、3Dモデリングソフト「CLO」の活用がデザイン検討や流通で広がりを見せていますが、このソフトを扱える人材確保がアパレル企業課題になっています。当研究会は「CLO」を使った着心地の良い美しいシルエットを生み出せる3Dモデリスト育成にもつながり、人材面の企業課題解決も可能になります。

 

さらに、VTuber(バーチャルユーチューバー)などのバーチャルインフルエンサーの広がりや、ゲームやアニメキャラクターの3D化は、3DCG衣装の商品化ニーズにつながります。リアルな衣服のパターン制作と連動できるファッション3Dモデリストの活躍の場は、ファッションビジネスだけに留まらずバーチャルな世界でもますます広がっていくと考えています。

 

 

■メンバー

当研究会は多様性に富んだメンバーで構成され様々な視点からの研究を進めていきます。パタンナーや生産管理、縫製技術者、スタイリストなどのアパレル業界関係者だけにとどまらず、ITコンサル、ITエンジニア、大学生、栄養管理士、ライター、グラフィックデザイナー、看護師、AIエンジニア、データサイエンティストなど様々な職業のメンバーがそれぞれの専門性を生かして研究を進めていきます。

 

■産学連携

当研究会は協賛・協力いただける以下企業・団体との産学連携で研究を加速していきます。

 

株式会社アナマナデジタルイメージング(東京都品川区・代表取締役社長 佐伯 泰寛)

さまざまなビジュアルコミュニケーションを手掛けるアマナグループの最新のデジタル技術に特化したクリエイター集団。

 

株式会社岡本テキスタイル(岡山県井原市・代表取締役 岡本 雅行)

デニム・ジーンズ産地の井原市に本拠を置く創業68年のデニムテキスタイルメーカー。

 

INDICE(アンジーズ) 世田谷DENIM LAB」(東京都世田谷区)

岡本テキスタイルが消え細る日本の洋服作りを次世代に残していく目的で2017年に始めたサンプル縫製工場。

 

株式会社島精機製作所(和歌山県和歌山市・代表取締役 三博)

ニット編み機のトップメーカー。コンピュータ横編機、ホールガーメント横編機、アパレルデザインシステム、自動裁断機の販売等をおこなう。

 

一般社団法人デジタルファッションクリエイター協会(大阪市中央区・代表理事 森田 修史)

革新的な3D衣服制作技法、3Dファブリックや素材の制作方法、及びそれらを販売促進するための表現方法の普及・振興を図る目的で設立された一般社団法人。

 

ビネット&クラリティ合同会社(神奈川県横浜市・代表 安田 翔也)

機械学習、最適化、3Dモデルを扱う集団。万能型最適化ツール「vcopt」、世界初となるスマホで簡単オーダーメイド靴「Shoe-Craft-Terminal」を運営。

 

 

■3Dモデリングソフト「CLO」の紹介

韓国ソウル市に本拠地を置くCLO Virtual Fashionが提供するアパレル3D着装シミュレーションシステム。

今までにない繊細なディテール表現とリアリティ表現が可能になった画期的なシステム。