WGSNを使った体験授業

TFLでは「WGSN」を導入して、在校生、卒業生が常に最新のトレンド情報をいつでも収集できる体制を整えます。

 

WGSNは、ファッションとデザインそしてトレンド情報をネット配信する世界最大の会社(英国)です。

今回はWGSNの日本国内での販売代理店を担っている伊藤忠ファッションシステムの北島様に協力いただいて体験授業を開催しました。

北島様から過去のファッション情報アーカイブから、現在のコレクション情報、来年のトレンド予測のページが次々に紹介されます。

 

「続いて2年先のトレンド予測のページです。」

「2年先が予想されているの!!」

ファッションのトレンド情報に初めて触れる「エンジニアの女性」などから驚きの感想。

「2年先の情報がここまでのビジュアルで揃っていると、私にも企画できそう!!」

少し前までビジネスに置ける重要な資産は「人、モノ、金」と言われていましたが、現在では「人、モノ、金、情報」と言われます。

人材に求められるチカラとして、「情報を収集する方法を知っていること」そして「収集した情報を活用できること」が求められるのです。

誰でも簡単に無限の情報をワンクリックで得られる今、この無限な情報量から必要で有益な情報を選別でき、活用する能力が必要なのです。

 

「WGSNは個人でも契約できますか?」

「法人のみで、1ライセンスが100万円程度します。」

「・・・・!!」

「ぜひTFLに入学して、校舎内で自由に活用してください。笑」

1ライセンスが100万円する価値を有するWGSN。

今回は体験授業でこの超有益な情報を活用する方法を経験します。

 

ワークショップ名は「Metacognitive Ability Training(メタ認知能力 トレーニング)」。

 

WGSNを使って「自分自身の感じていること」を自分自身で確認するワークショップです。

 

新しいデザインやビジネスには「共感」が必要です。

そして、この「共感」を得るものを生み出す為にには、「自分がどのように感じるか」を知っていることが重要なスタート地点だからです。

 

まず、アイスブレイクとしてのワークです。

100円均一などで売られているアクリルケースが2種類渡されました。

中には脱脂綿に含まれた香水が入っています。

 

「香りから受ける感情をメモにしてください」

次にそれぞれが感じた印象を「言語化」して参加者同士で意見交換します。

 

「1番の香りは黄色の色を感じた。爽やかで、草原の景色・・・」

「ゴールドの印象。前衛的な女性のイメージ・・・・」

印象は様々です。

 

次に、この2種類の香水のプロモーションビデオを見ます。

 

「さて、皆さんは2種類の映像と香りが結びつきましたか?」

 

正解は必要ありません。

自分がその時に感じたことを見つめるためのトレーニングです。自分が5感を通じて外界から受けている刺激から得られる感情を見つめてあげます。

 

まさに映像そのものの印象を事前に語っていた男性。

広告代理店でディレクション業務をしているとのこと。

日々ペルソナの感情を探っているのでしょう。

さすがです!

 

さて本題のWGSNを活用したワークショップ。

 

直感で自分の好きなビジュアルを徹底的にダウンロードします。

WGSNでアップされている美しいヴィジュアルは全てダウンロードして、企画やデザイン、社内会議に活用できるのです!!(すごい!!)

プロがこんな素晴らしいサイトを活用しているのに、日本の教育機関で導入し、生徒が活用している学校が少ないことは残念。。

 

30年前ファッション専門スクールに通学していた頃は、雑誌を切り抜いてビジュアルを集めていました。いかに少ない情報からデザインをしていたと思います。。。

 

集めたビジュアルを整理、分類しながら、自分のミューズ(=女神)・ボードを作成します。

直感で収集するビジュアルにある一定の志向性が見えてきます。

休憩とってください。」

 

誰も動かない・・・

 

いつも感じます。

「やっぱりみんなファッション大好きなんだ!」

最後は、一人ずつプレゼンテーションを実施。

 

「自分の直感でいいんです。」

「それが今ままでの経験の中でどのように形成されて、どのような傾向があるかを知っていれば。」

「自分の直感をコラージュとして表現したものの中に新しいデザインの要素がたくさん秘められています。」

 

シャイで押し出しの弱いと言われている人が、自分の感情の揺れをよく知っていることが多くあります。

 

体験授業後には、コラージュを発表しあったことで、好きなことを共有できた参加者が名乗り合って、ファッション談義に花を咲かせていました。

 

最高の瞬間でした。