スナックよね。vol.3 開催レポ!GUEST:渡辺真起子さん編

〜カウンターカルチャーの存在がクローズアップされ始めた’90s TOKYOストリート〜

 

 

毎月1回開催している、TOKYOファッションカルチャーをここ”ファッションの聖地・原宿”から紐解くイベント、『スナックよね。』

 

 

第3回目となった今回は、ゲストになんと俳優・渡辺真起子さんにご出演いただきました!!
今回のテーマは、【いざ’90sへ!!GIRL’s LIFEから見るTOKYOファッションカルチャー】
ニューウェーブなど音楽からファッションカルチャーが生まれた’80年代。そして時代はガールズファッションカルチャーも細分化した’90年代へ!!当時世間では、『JJ』『Ray』『ViVi』などの “赤文字雑誌” がTOKYOガールのメジャーカルチャーを形成していました。
しかし、’89年に<宝島>の女の子版『CUTiE』がついに創刊!!!“for INDEPENDENT GIRLS”をキャッチコピーに掲げた『CUTiE』。MILK・ヒステリックグラマーなど、当時まだインディーズブランドであったファッションを打ち出し、個性的なファッションを好むティーンガールたちを見事に牽引!!

 

 

その『CUTiE』で、創刊号より表紙モデルを努めた『渡辺真起子さん』より、当時のストリートファッションについてヨネさんと熱く!熱く!!トークセッションしていただきました!!
いったい、1990年代に向けてファッションカルチャーはどのように変化をして行ったのでしょうか?
今回も盛りだくさんのお話を聞くことができましたよ★

 

当時のメジャーとストリートカルチャー

 

 

実は、今回の『スナックよね。』では、参加する学生たちにヨネさんより宿題が出ていました。
それは、『渡辺真起子さんと当時のファッションについて』のリサーチ。
そのリサーチ結果発表と共に、ヨネさんと真起子さん、そして受講生たちによるディスカッションタイムスタートです★

 

 

1980年代コンサバブームで主に女子大生を主役とする時代でした。
世の中のファッションを牽引する雑誌も、JJ CanCam ViVi Rayと見事に赤文字系。
スタイルは、ワンレン・ボディコン。まさしくバブル期!!!

 

『早く大人になりたい』という彼女たちの思いやスタイルの源は、基本”男にモテるため”
コンサバティブというものは、男ウケもよく、またお母さんウケも良かったそう。

 

そこで受講生たちは一つの疑問が生まれました。
『なんで女子高校生ではなく女子大生メインの世の中だったのか?』
この答えは、ベビーブームにより生まれた団塊の世代の子供達いわゆる団塊Jr.が生まれ、人口も多かったことが1つの要因で、1986年に起こったバブルにより、当時お金を使い経済を回していたのが女子大生だったとのこと。
お金を使うのは基本女子らしく、今までにすべての年代のブームがあったことも知りました。
(eggなどのコギャルブームによる女子高生や小学生ブームによるニコラなど。ブームと雑誌の関係は面白い。実はすべての雑誌に関わっていたヨネさん。)

 

このような異性を意識したモテ系のメジャースタイルが王道とされる中、”オリーブ少女”を作り出した『Olive』も80年代(1982年)に創刊。
『Olive』も決してメジャーではなく、男ウケ・モテの関係ない”Girl’s ファッション誌”であったのです。

 

 

ここで受講生たちが情報収集手段としてあまり経験していない紙媒体のお話に。
当時のファッション誌でコンセプトを打ち出すのはカメラマンとスタイリストであり、とても重要な存在であったとのこと。

 

当時ファッションの流行を作り出すのは、ストリートではなく雑誌の役目だったのです!!

 

雑誌がスタイルを仕掛け、それを参考に日本中の女子大生が参考にしていたのです。
なので、雑誌に載っているような人など実際の街中にはいなかったそう。
今では雑誌を見たら、街中で見かける人々などストリートから面白い情報を得て世の中へ発信する、というような流れですが、この流れを作り出したのは実は『CUTiE』だったのです!!

 

『CUTiE』からスタートしたストリートスナップ
スタイリングの提案を紙面でしつつも、決してメジャーではないが、ストリートにいる”今”を楽しんでいる、おしゃれでかっこいい人たちをカメラに収めることを徹底したそうです。
ちなみに当時のストリートスナップに載っていた方々は、逆に紙面を作る側や撮られる側に来てもおかしくないくらい質が高かったそうな。

 

真起子さんは当時、『なぜ自分が表紙に選ばれたのか?』と気になって聞いたところ、『モデルっぽくないから!』と返答が来たそうです。(笑)
しかし、ストリートの<今>を映し出す『CUTiE』には、真起子さんのように”街にいるおしゃれな子”が必要だったのですね。

 

 

 

受講生とのディスカッションであったはずが盛り上がりそのままトークショーに突入!!!
真起子さんとヨネさんの掛け合いも絶妙で、会場にいる皆さんどんどん時代に引き込まれました^^

 

 

盛り上がった1部が終了し、お約束のカラオケあり☆DJあり!のスナックTIMEに!!
毎回参加している受講生ですが、今回も大いに楽しみました!!
様々な方々にご参加していただき、いろんな交友関係を築くことができました。
このイベントにご参加していただいた皆様に共通していることは『ファッションが好き』ということ。そのたった1つの同じ気持ちで初対面でも熱く話せる場所があります。
これから野望を実現できる仲間となるかも!?

 

 

是非ぜひ『スナックよね。』ご来店くださいね☆
次回のゲストは?テーマは?!お楽しみにっっ♪♪
TFLでお待ちしております!!(^O^)/

 

最後に、渡辺真起子さん、ヨネさん、どうもありがとうございました!!