ファッション3Dモデリストコース

2019年5月開講/定員5名

ファッション4.0時代の幕開け

ファッション産業が抱える様々な課題をテクノロジーのチカラで解決すべく、2018年11月に開設された「ファッション3Dモデリスト」育成コースの、第2期生募集を開始します。

「ファッション3Dモデリスト」とは?

従来の洋服の生産工程では、パタンナーが作図したパターンからトワルでの調整を経てサンプルを作成し、そこで微調整をおこなって再度サンプルを作成し… といった2Dと3Dを何度も往復するサイクルを繰り返し、何度もサンプル作成をおこなって製品を作り上げていきます。そのサンプル作成費用は日本のアパレル産業でおよそ4000億円(TFL調べ)にものぼります。この何度も繰り返されるサンプル作成を、トワル組みの段階から3D技術でショートカットして生産効率を劇的に改善するのが、ファッション3Dモデリングです。

テクノロジーの発達によって現物と見分けがつかない程の3Dデータを作成することが可能になった現在、もはやサンプル作成の工程は必要不可欠なものではありません。むしろパターン作図と3Dデータ作成がシームレスに行われることで今まで問題とされてきたファッション産業の課題を解決することができます。その鍵を握るのが「ファッション3Dモデリスト」。つまり、パターンを理解しているパタンナーが、あるいはパターンや縫製の知識を持ったデザイナーが、3Dサンプルデータを作成できれば良いのです。

3Dモデリングの導入状況と将来性

adidas、DIESEL、Patagonia、HELMUT LANG、LVなどの大手グローバルブランドでは続々と3Dモデリングの導入を進めています。莫大なサンプル経費が削減されるだけでなく、量産までのデザイン決定期間はおよそ半分ほどに短縮が可能となり、加速する変化のスピードに対応した生産体制を整える事で、機会損失を減らすと同時に生産過剰による廃棄を抑え、実益とブランドイメージの向上を両立しているのです。今後のファッション業界においてこのような3Dモデリングの技術は必須のものとなるでしょう。この導入実績を見てもわかる様に、3Dモデリングを学ぶことで、就職・転職・キャリアアップの可能性が大きく広がります。また、ブランドの立ち上げなど起業・独立する場合でも、サンプル経費が大幅に削減され生産期間が短縮できるということは、多くの面で非常に有利だと言えるでしょう。

募集コース

現職パタンナー・デザイナーのキャリアアップ、転職、独立を支援する「ファッション3Dモデリスト」コース、全くの未経験から次世代のデザイナー・パタンナーを目指す「CADパタンナー」コースなど、目指す方向性に応じて対応するコースを準備しました。

ファッション3Dモデリスト コース

CLO3Dのオペレーション(レッスン1)〜作品制作(レッスン2)を行い、デザイナー、パタンナー、ファッション3Dモデリストとして、起業、独立、転職、キャリアアップを目指すコース。

期間:3ヶ月(全10週)水曜日19:00〜20:45
受講料:入学金5万円/授業料15万円/設備費2万円/実習費3万円/教材費別途実費(PCは各自持参)

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CADパタンナー コース

CLO3Dの日本販売代理店である株式会社ユカアンドアルファのCADパターンレッスン(レッスン1〜3)。ファッション3Dモデリストコースと合わせて受講する事で、未経験からのファッション業界への就転職や、ブランド設立を目指すコース。

期間:3ヶ月(全10週)木曜日19:00〜20:45
受講料:入学金5万円/授業料15万円/設備費2万円/実習費3万円/教材費約1.5万円(詳細別途)

CADパタンナーコース ガイダンス予約
VRクリエイター コース

VRコンテンツを作成できるWEBプラットフォーム「STYLY」の基本オペレーションと、VRコンテンツの実制作を行うコース。

期間:3ヶ月(全10週)木曜日19:00〜20:45
受講料:入学金5万円/授業料15万円/設備費2万円/実習費3万円/PC持参必須

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分野を横断するアライアンス体制

日本のファッション産業の変革を目的に「教育」分野の東京ファッションテクノロジーラボ (TFL)、ファッション業界からは「技術」分野でアパレルCADの開発・研修を行うCLO3Dの日本販売代理店、株式会社ユカアンドアルファ、「人材」分野では就職・転職をフォローするTFL提携大手人材派遣会社がアライアンスを組み、現職のデザイナー、パタンナーだけでなく、未経験からの転職、独立までを全方位でサポートします。

人材育成・カリキュラム開発
【Tokyo Fashion technology Lab (TFL)】

ソフト提供・講師開発・カリキュラム開発
【株式会社ユカアンドアルファ】

業界告知・人材活用
【TFL提携大手人材派遣会社】

ファッション4.0がもたらすもの

ここまで繰り返したように、3Dモデリングが広がることで、量産決定までにかかるサンプル経費を大幅に削減することができ、デザイン起案から量産決定までの検討期間も約半分まで短縮できます。精巧な3DデータはECサイト上でそのまま商品イメージとして利用でき、商品撮影等の手間やコストも削減できます。またバーチャルフィッティングやVRファッションショーなどにも活用が期待され、生産の効率化とマスカスタマイゼーション化を推進します。こうした変化は生産側の利点だけでなく、そこに携わるクリエイター、技術者の地位向上、新たな雇用創出のほか、従来よりファッション産業の問題点として取り上げられていた大量の廃棄や過剰なエコシステムへの負荷を軽減し、ファッション産業の構造をよりサステナブルなものへと変革します。そしてその変化を支えるのは常に、イノベーティブな新しい考え方と、最先端の技術を持った人材なのです。
ファッション業界をアップデートするのは、あなたです。