
FASHION diversities -ファッション革命 vol.1- イベントレポート
今回はファッションクリエイティブディレクターであり、本校理事の軍地彩弓氏をお迎えして、TFLで学ぶ醍醐味とファッションテックで切り開くファッションの未来についてお話をしていただきました。
TFLでは半期ごとにプレゼンテーション大会を実施しています。軍地さんにも審査員としてご参加いただいた9/25(土)に行われたプレゼンの内容をもとに、プレゼンテーションの意義を語っていただきました。
ビジネスとして自分の事業を良く見せるとき人に話すときにプレゼンテーションが必要ですが、軍地さんにとってプレゼンテーションとは何ですか?
貪欲さとスピードとプレゼン力が起業には必要
ブランドを作りたいけど世の中に溢れているから作る必要ってあるんですか?という学生からの質問が多いのですが、軍地さんはどう感じていますか?
バーチャルファッションで物理的なファッションは無くなるのでしょうか?
先日、アンリアレイジ森永邦彦氏の2022年春夏コレクションでのFNT作品が5000万で11点売れたんですが、デザイナーは自分の作りたいファッションを作るためにデジタルでお金を得ている。100%デジタルにしたいとも言っていないんですよね。
今はTGCでバーチャルファッションショーも行われているんですが、技術者がいないことも課題で、Facebookが1000人クリエイター集めると言ってますが、日本でもメタバースのアバターを作るチームを作ってデジタルでファッションを再現できるスキルを上げるべきと思っています。
リアルなショーをバーチャルで完璧に再現することって可能だと思いますか?
リアルなショーをバーチャルで再現できるのかという議論もあるのですが、半々、リアルとバーチャルの共存が続くはずと考えています。ファッションをリアルで見る感動、そこにいる人のファッションを見たり、会話やコミュニケーションも大切なので。
今はデザインドリブンな時代
できるだけ早くやること。1分1秒で新しいサービスが生まれている
デジタルファッション、NFTなど今年はファッションテック起業が多いです。世界中で同じことを考えているのでよっぽどの技術かアイデアがないと勝てない。できるだけ早くサービスをローンチしていくことも大事。
学校にいることでみんな満足してしまっていますよね。みんなスローモーション、プレゼン作って満足してしまっている。やっぱりプロダクト化してゴールだと思います。やりたいことがあったらすぐやる。失敗したから次こういうことやってみよう、そう普段からできる環境。TFLは頼りになる学校、いつでも相談ができる。DM送って答えてくれない人がTFLには身近にいっぱいいる。ダメ出しも価値ですからね。
みんな何者かになりたいと思っている人が多い
みんな何者かになりたいと思っている人が多いけど、それ以前に、自分は何のために生まれどう生きるかを手前に考えて欲しい。そういうことをゴールにして社会的に自分がどうありたいか、起業なのかサービスかチャリティか。自分が満足できることを達成するために、通常のファッション業界に違和感を持っている人がTFLに来ているので。
日本の過去のものを教えるところに居てはけない、大学も含めて
日本のファッション専門学校の先生の質が難しいですね。海外で戦っていくには、今の日本の過去のものを教えるところに居ちゃいけない、大学も含めて。本を出してそれをずーっと教えて。生き方やものの作り方が生まれ変わってしまった世の中で、2020年代に基礎は大事だけど学び方が変わったので、ビジネス、価値観、教科書、人としての情操も同時に学ぶリベラルアースの時代。表面上だけでなく中身も育てることが大事だと思います。
セントマの教育の質が違うんですが、日本にそういう学校がない。今は売り方も実店舗のあり方も変わっていて過去のものが潰れているいる時代に、過去のものを教えてはいけない。新しい時代の新しい常識、知識しか私たちにはない。日本はこれから衰退していくので武器を持たないと素手で戦えないんですよね。
仲間を見つけること。リアルで会えることの貴重さ
30、40代になっても学べると思っています。TFLでこれからの人生でこういうことを学ぶべきというのは、仲間を探すことですね。新しいことを始めている人は本当に仲間を探すのがうまい。チームラボやお笑い、みんな上手く仲間を見つけている。一人でやらなきゃいけないことはない。そのためにTFLに来る。仲間はフィジカルしかできないので。
みんなリアルで会えることの貴重さをこの2年で学んだと思う。手を伸ばせば相談できる、手を伸ばせば仲間がいる貴重さを圧倒的に使って欲しい。そして圧倒的な知恵をつけること。
最後に軍地さんが伝えたいこと
ぜひ心を育てて欲しい。美しいものを見ること。東京ほど美しいものが集まっている場所はないですよね。美しいもので心を満たさないと痩せます。目の中に入れて情操化してデジタルにアウトプットしていく、入れる作業をしていくこと。
痩せている人は機械的な仕事しかできないので。自分を美しさで満たす。空や山に行く。本屋に行けば美しいもの絵や写真が溢れている。ジャンルの中で何が必要か棚から調べるのも大事。建築のコーナーに行ったら、コルビジェが置いてあった、バウハウスがあった、クリムトも置いてあるけどどういう関係?横のつながりはなんだろうって調べていく。
世の中を動かしている人たちの中ではアートが共通言語になっています。自分の中に引き出しがあることは大事。映画でも絵でも美術館でも美術書でもとにかく吸収していれいないとアウトプットができない人間になってしまう。
そして哲学を学ぶこと。こんなにも哲学が必要な時代はない。みんな人間が人間であるためになんて思ってもいなかった。思わなかったけど、デジタルや機械、バーチャル、メタバースの時代になって人間の価値がずーっと問われていくんです。
イベント開催日:2021年10月22日(金)18:30-
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